高知の企業が作った防災グッズを使ってみよう
2019.01.14
火が使えない状況でも、温かい食べ物が食べられる「ヒートライム」ってご存知ですか?
高知県は、南海トラフ地震が発生した場合、
海岸部でなんと最大34.4メートルもの津波が想定されています。
普段から災害に対して備えをしていくことが大切です。
さて、防災用品も、いざというときに使い方がわからなくて困ることがないよう、
普段から身近に置いたり、慣れ親しんでおくことが大切です。
そんなこんなで、今回しんじょう君が試しに使ってみる防災用品は、
災害時にガス、電気、火がないときに保存食を温める「発熱材」。
高知県南国市の、石灰の製造および販売をしている「有限会社 井上満吉商店」さんの開発した
保存食品用生石灰発熱剤 ヒートライムです。
【加熱4袋セット】 … (内容:発熱剤4袋・加熱袋(小)2袋(大)2袋・シール4枚)
普通は、缶詰やパック入りの防災食を温めるのに使う加熱剤ですが、
どうしても鍋焼きラーメンが食べたくなったしんじょう君。
このヒートライムを使って、須崎のB級グルメとしておなじみの、鍋焼きラーメンを工夫して作ってみることにしたようです。
まずは封を切って、中の発熱材を取り出します。
この白いものが発熱材。
袋の点線部分まで水を入れて分量を計り、
お鍋の中に発熱材と水を入れます。
ラーメン&具材を袋に入れたものを
発熱材の入ったお鍋の中に一緒に入れて、蓋をします。
しんじょう君「具材の入った袋は破裂しないように少し口を空けておくがポイントだよー」
・・・・・・・・・・
さて、充分待ったので、蓋をあけてみましょう
なんと、ラーメンがほかほかに温まっています!
袋をあけてお鍋にラーメンを入れて…
なんだかとってもおいしそうな感じになってますね。
でも何かが足りないような…?
そうそう、鍋焼きラーメンには卵が欠かせないんでした。
ぽとん!
なんだか黄身が潰れてうまくいかなかったみたいだけど、大丈夫だよ!
しんじょう君「火を使わなくてもあったかい鍋焼きラーメンできたよー」
***
南海トラフ地震の被害を最小限にするため、行政や住民だけでなく
一般企業も防災・減災対策に取り組んでいるのが「防災先進県・高知」。
高知県には、自社の強みを活かした防災分野の商品づくりをしている企業がたくさんあります。
今回しんじょう君が使った「保存食品用生石灰発熱剤 ヒートライム」も、
高知県南国市の会社「 井上満吉商店」さんが作ったすごい製品です。
ヒートライム担当の井上 健(いのうえ たけし)さんは、
「地域貢献を第一に考え、南海トラフ地震など災害に負けない高知を
オール高知県産で作りました」
とコメントしてくださいました。
ヒートライムの素材は、高知県産酸化カルシウム(生石灰)100%です!
また、ヒートパックのような既存の発熱材よりも保温時間が長く、
しかもCO2を出さないし、
使用後は石灰肥料として再利用できるのでとってもエコ!
ヒートライムの特徴は大きく分けて3つあります。
【簡単】水を少量注ぐだけですぐ発熱(電気や火は一切不要!)
【安全】火を使わないので火災の心配が少ない。発熱時にガス等の発生もなく、蒸気のみ
【エコ】CO2を排出せず、使用後の発熱材は石灰肥料として再利用可
「メイド・イン高知」の防災関連製品・技術はすごい!!
阪神・淡路大震災では、おなかが空いていてもお弁当やおにぎりに手を付けない人もいたそうです。
「冷たい弁当はもうたくさん、温かいご飯が食べたい」という声もあったんだとか。
災害時、温かいものはご馳走なのです。
みなさんも防災用品をためしに使ってみてはどうでしょうか。
~今日も明日もその次も、須崎や他の地域が平和でありますように~